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ねぇもう嫌・・・

第25章 天邪鬼(アマノジャク)



『おはよう。』







その声。








革靴の音。







「…っ」







『昨日は10時まで寝てたくせに、今日超早いじゃん。』






柊先生が私の目を見ながらくしゃっと笑った。






久々に笑い合えた気がする。






下を向いて口を噤んだ。






心の中があったかいんだ。






このくすぐったい気持ちは何日ぶりだろう。






この感覚がずっと欲しかったんだ。






相手にも私にも快い対応が。






ずっと続けばいいのにな、と横目で柊先生の手に握られたモノを見た。






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