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ねぇもう嫌・・・

第7章 検査②



「出そうになったら教えて?」


先生は腕時計を見ることをしなかった。


エコーの画像をチェックしたり、時折私を見たり


全ての動作に無駄が無いように思えた。


私と、1対1で向き合ってくれているこの感じが、私には何故か心地が良く、穏やかな気持ちにさえなれた。





「検査室戻ろうか?」


「いや…」


「このままがいい?」


「うん…」


先生は私のワガママを快諾してくれた。



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