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卑怯なボクは深海魚

第7章 再び木の下


先輩の試合が終わると――――…



僕の足は自然とあの公園に向かっていた




すぐに帰ればいいはずなのに



先輩の猛攻撃が目に焼き付きて消えない…




彼女さんの応援――――…きっと届いたんだ



あんな可愛い彼女さんと友達の声援を受けて最後の力を振り絞ったのだと思うと…


ボクの来た意味は無かったのだと…虚しくなる



大声で応援したわけでもないし…身を乗り出し熱いエールを送った訳でもない…


ボクは…先輩になにもしていない―――…




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