卑怯なボクは深海魚
第7章 再び木の下
「――――――――…ぇ…」
「さっきから…地面ばっかり見てる…
それとも……誰かと――――…待ち合わせでもしてるの?」
――――――――…長時間同じ体制だったため…
体がスムーズに動かない…
ゆっくり顔をあげると
俺の目の前には
長谷川先輩が立っていた――――――――…
「////――――…ぁ…ぃゃ」
声も――――…出ない!
そんな…何も出来ないボクを見下ろし…先輩は夕日で長くなった木の影がボクの足元にあるのに気がつき
フッ…っと笑った
「――――まさか…その年で…影絵遊びとか?」
――――////当たらずとも…遠からず…
ボクは凝り固まった首を横に振る
「――――――――…影絵遊びって…久しぶり…俺も混ぜてよ」
「――――――――…ぁ…ハイ…」