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卑怯なボクは深海魚

第8章 闇が二人を近づける


チュク…ちゅ…チュク…



舌と舌――――…重なり…互いに擦り会う


顔の角度を何度も変えて…俺たちは唇を求める



だ液はすでに混ざりあい溢れる…



俺たちは、ダラダラと顔を汚すのではなく何度も混ざり会う唾液を飲み込んでいる…



気持ち悪いなんて――――…思わなかった…



飲みこみ…溢れそうになったら…また、飲み込む…



それを繰り返すだけ



いつの間にか…




俺と辻山は木の下に――――…座り込み…



抱き合い…



キスをしていた――――…








辻山とのキスは――――…



緊張と不安と危なさがあった――――…












俺の手の震えは――――…




ピタリと止り













決勝で俺は



大活躍した――――…



有名大学や有名クラブチームの目に止まるくらい――――…









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