隣の芝生
第3章 隣の芝生
あのガキの要る部屋のドアノブを捻るが…
案の定鍵がかかっている
ならば…と、俺は裏に回り――――…ベランダがわに回り窓から入ることにした
2階ガキの部屋のベランダに行くのに多少苦労はしたが…
身軽なこともあってか…何とか登れた
ガキのいた部屋のベランダには…いつから置いていたか解らないゴミが散乱していた
「――――ゴミだらけ…」
育児放棄にゴミ屋敷とは――――…
解りやすい…
俺はベランダの窓ガラスを割り――――…
中に入るとにした
俺は、鍵近くのガラスを割り外から手を突っこみ内側の鍵を開けた
ドラマでよく見る泥棒の手口を真似しただけだが…すんなり出来た…
ベランダ側の窓を開けると――――…
久しぶりに窓を開けたのか?気圧が違うかのように…部屋の空気が外に漏れ出た――――…
「――――!う、う゛ぇ~~~~~…」
俺は…運ばれてきた室内の空気の臭さに…たまらず吐き気を催した!
臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い!臭い――――――――――――――――――――――――――――――――!
俺はたまらず…袖口で口と鼻を押え中に入るのをためらった
だが…あのガキが要る――――…
そう思うと…足は自然とガキの要る部屋に向かっていた