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第1章 夢



なんなんだよぉーーー
なに言い出してんのぉーーー

この180センチあろーかの3人にアタシは見落とされたまま…

「鈴子ちゃんいいよね?」

これはヨウさんですよね


「ああお前そー言えばリンゴって言ってたな」

言ってねぇよ
キョウさんですね


「バレー部にようこそ」

リュウさんですね


はあああああ?
アタシの意思は無視かいっっっ


「泉がいいなら
バレー部にどーぞ」


てっ…部長…


「いいって
リンゴお前いいよなっ?」


はあああああ?

アタシはハードルの選手になるのが…


「ひゃあああ」

キョウさんはアタシを軽々持ち上げた
もちろんお姫様抱っこではなく
米を持ち上げるように片に…えっおいっっっ


「そんな呆気なくバレー部にもらえると思わんかったから助かります
陸上部の薄情な部長さん」


とっ言って
アタシはあっさり連れ去られた
女子の目が怖い…
助けてーーーー


「あの…アタシハードルが…」


「向いてないやん」

「なっ…」

「キョウもう少し言い方を考えてさ」


「まっ
俺とぶつかったとき足捻ってたのに
ハードル飛ぶとか根性は中々やん」


えっ?
アタシが足ひねったこと知ってたの?
誰にも気がつかれなかったのに


「部長なら皆の異変気が付かないのおかしいやろ」


えっ?
この人思ったより優しい?


「て
訳で足治ったら鈴子ちゃんバレー部ね」


「えっ…アタシバレーなんかしたことないし
こんな背だって小さいし…お役に立てないかと…」


「はあ?
俺が決めたんだ
入るに決まってるよなっ」


えっ?えええええええ

ギロっと睨んだキョウさんとの顔の距離は近くて



アタシは


「…はい」


と言わざるおえなかったのは言うまでもない…


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