
5色の星☆アソート
第21章 ALIVE SM 3 潤
始めは、耳を澄まさないと聞こえないような、微かな呟きだったのに
その声はどんどん大きくなって、今では耳を塞ぎたくなるほど
俺の頭の中にがんがん響くんだ
このままじゃ、俺は翔君に何をするかわからない
この苦しみから逃れたいばかりに
いつかその喉に手をかけるか
それとも鋭利な刃先を胸に突き立てるか
翔君の事が大切で大切で
誰にも渡したくないからこそ
俺のものにならないならいっそ・・・
“ 恋愛ごときに そんな必死になるなよ ”
今ままで 冷めた目で周りを見ては そんな風に感じてたのに
こんな事を考える自分が怖い
そして 俺にこんな風に感じさせる翔君のことが もっと怖いよ
