
5色の星☆アソート
第32章 リハーサル SO4 智
返事がないけど 構わず口付けた。
初めてだから、そっと唇を啄ばむだけの優しいキス。
でも、何の反応も無い。
唇を離しながら目を開けると
・・・なんと大きな瞳いっぱいに涙を湛えて
うるうるお目目になってる翔君がいた。
「ど、どうしたの?」
「智くん・・・俺、・・・俺は 嬉しいけど・・・。やっぱり こーゆーのよくないよ。
キスとか、そーゆーのは ちゃんと好きな人に取っておくべきだから 俺じゃなくて ニノにしてあげないと・・・」
ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。
ため息は良くない、とかって言うみたいだけど
天を仰いで盛大なため息をついてしまった俺の事
誰も責めたりしないよな?
