
5色の星☆アソート
第40章 インロックと合鍵と俺 SN1 翔
通話が切れる寸前
ニノの
「スミマセン・・・」と言う声が小さく聞こえた
きっとタクシーの運転手に
ここに戻るように頼んでるんだ
ニノが戻って来たって ウチの鍵持ってるわけじゃないから
俺が中に入れない事に変わりは無い
それなのに 俺が電話したせいで
俺の事見捨てて帰れなくなっちゃったんだよなぁ
こんな時間なのに マジ申し訳ない・・・
そう思う気持ちは掛け値なしの本物なのに
それでも 俺の内側のどこかで
ニノが戻って来てくれる事を嬉しく感じる事も
また紛れもない事実なんだ
