テキストサイズ

5色の星☆アソート

第44章 インロックと合鍵と俺 SN5 翔


5-1

カップを割ってしまった事を詫びて
マスターに弁償を申し出たけれど
“ 形あるものはいつか壊れますから ”なんて
カッコいい事をさらっと言われ
お礼を言って店の外に出た


当然のことながらそこにニノの姿は無い

家に帰ってから電話をしても出ない
LINEに既読も付かない


誤解があるならそれを解き
親睦を深めるって言うか
親交を深めるって言うか

もしも上手く行きそうなら 
俺の気持ちのほんの片鱗でも
漂わせることが出来たらいいな・・・

なんて考えていたのに


深まったのは 二人の間に在る溝だけだった





ストーリーメニュー

TOPTOPへ