
5色の星☆アソート
第47章 夢落ち1 水曜日夜 櫻井先生
驚いたことに まるで箝口令が敷かれたように
手術室の中の取引を口にするものは無く
気が付けば 手術は横山先生の執刀にて成功した事になっていた
しかし、その横山先生は その後すぐに辞表を出し
病院を出て行ってしまった
医局では誰も知らん顔
見てみぬフリ、というヤツ
誰も悪魔には逆らわないって事か
もしかしたら、
俺はとんでもない所に
きてしまったんじゃないのか?
澄み渡る青空の様に感じて居た自分の将来に
暗雲が立ち込める予兆を見た気がして
俺はぶるっと小さく首を振った
