
5色の星☆アソート
第49章 夢落ち2 木曜日夜 二宮先生
「あ、・・いえ。そう言うワケじゃないんですけど。
小春ちゃんは 僕がここに来て初めて受け持った患者さんなので」
相変わらず屈託のない笑顔を見せる相葉
なるほど、それで思い入れが強いワケね
それはいかにもコイツに似合いそうな言動だけど
そんな風に いちいち患者一人一人に肩入れしてたら
身も心も持たないぜ、
そんな感想を持ち、口を開きかけたけれど
考えてみたら
親切ぶって凡庸な説教をする義理も無いし、
第一コイツだってそんな事はわかってる筈
それでもそうしてしまうのがコイツの性分なんだろうな
と 黙って頷くのみに留めておいた
