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議員会館の駐車場には
何十台ものハイヤーが
並列に駐車されていた。


「死角になりそうなのは……
あ、奥が空いていますね」


辰巳は華麗なハンドルさばきで
一番奥の空いているスペースに
ハイヤーを駐車した。


「秘書さんの本気も見せてくださいね」


カーセックスをすることが
予め決まっていたかのように
辰巳はスーツやワイシャツを脱ぎ捨て
ボクサーパンツ一枚の姿になると
脱ぎ捨てたそれらを後部座席に放った。