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「木下様。お疲れ様でした」


辰巳さんは淡々と制服に着替える。

それが寂しくて……


「次の予約は辰巳さんを指名しても
いいですか？」


この続きをしたくて……


「申し訳ございません。僕はオープニング
スタッフなので」

「どちらのサロンに行けば、辰巳さんに
会えますか？」


辰巳さんに抱かれたい。


「ひとつの仕事に絞っているわけでは
ないので。本日はフットネイルを中途半端で
終わらせてしまったので、お代は結構です」


光沢があるのは右足の爪だけだった。