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「では早速御伺いしましょう。
どういったことで御相談を？」


テーブルにコーヒーが置かれ
辰巳先生は私の正面に座った。


「私……陸上をしているんですが
監督に……ぁの……何と申しましょうか……」


いざとなると言葉にすることが難しい。


「言いづらいことですね。差し出がましい
ですが、セクハラ関係で悩んでおられて
いませんか？」

「そッ……そうですッ。そうなんですッ」


理解がある辰巳先生のおかげで
セクハラの実態を
滑らかに話すことが出来た。