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「ぁッ、辰巳さんッ。いらっしゃいませッ。
オーナーがお待ちかねですよッ」

「ってことは、例のあれが届いたって
ことかな？」

「はいッ。江藤鳴海さんという御方から
届きましたッ」


辰巳さんは、私のバイト先である
輸入家具のアウトレット店の
常連客でありながらも
こうしてオーナーが気に入りそうな家具を
調達してくる。


「オーナーに挨拶してくるよ」

「ぁッ、それとちょっと気掛かりなことが
あるんですけど」