
Treasure of life
第2章 モノグラム
「ただいま〜…うわっ!ニノこれどうしたの!?」
ある日、バイトが終わって家に帰ると、キッチンにはフライパンやら鍋やら調理器具が無造作に散乱していた…。
「いつも潤くんがおいしいご飯作ってくれてるから私も作ってみたんです。ほら、このクッ○パッド見て」
ニノは、未来から持ってきた自分のスマホの画面を俺に見せた。
テーブルには、決して見た目が良いとはいえない料理が何品か並んでいた…。
「ニノ頑張って作ってくれたんだね〜。いただきます」
恐る恐る口に運ぶ……。
「うん、うまっ」
形は悪いが(笑)味は美味しかった。
「良かった〜」
「ごちそうさま。また作ってね」
「うん」
ニノは嬉しそうに笑った。
こうして一緒に生活してるうちに、いつの間にか不思議と何でも話せるようになっていた。
大学生活のことや進路のこと…。ニノも未来での暮らしを話してくれた。
