こんな日は抱いて欲しい
第11章 チャームポイント♡
メロンちゃんや先生のカミングアウトよりはライトかもしれないが、原田真由子という人物の生い立ちをこの2人に話していた。
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外見は至って普通の私。
ただ、カラダのある部分は非常にエッチなつくりになっている。
いつからか?
男女問わず、そこに視線が注がれるようになった。
最初は気にもしていなかったが、ある日、その事実を叩きつけられて、ようやく意識をするようになっていく。
これが今日まで続く、マブダチとの出会いでもあった。
私とマブダチ千紗とは高校生の頃に知り合った。
千紗は高校デビューをすると決めこんで、髪を茶髪に染め、校則で定められたダサいスカート丈を見事に破り、ミニスカで入学式にやって来た。
それなりに目立ち、上級生に目をつけられる、問題児でもある。
でも、千紗は自分のカラーを押し通す強さもあり、周りの目なんて気にもしない。
自分スタイルを楽しむという事にかけては、一目を置かれるポジションに居た。
親がラブホテルを経営している事から、あだ名はラブちゃん。
その愛称は千紗らしさを含めて似合っている。
因みに私のあだ名はおつや。
親が葬儀屋を営んでいるからという、単純な理由。
『おつや、おつや』と呼ばれる度に、そのイメージを覆したいと思った。