テキストサイズ

こんな日は抱いて欲しい

第11章 チャームポイント♡


 夏の体育の授業といえば、プール。
私らの通っていた高校は冷房なんて完備してない、ど公立高校。
私と千紗も元々は、高校卒業してから都内寄りの専門学校に通う為に出てきた田舎っ子。
そんなとこは早穂さん(メロンちゃん)と一緒。

 高校の頃から、都会への憧れは徐々に増してゆき、年に何度か渋谷、新宿にショッピングするようになったり、土日や祭日が重なるとクラブというものに出掛けたりもした。
成田空港から上野まで走る京成電鉄に乗り、山手線に乗り換えて、新宿、渋谷に着く頃には、すっかり都会ギャルになりきるのだ。

 『〜だっぺ あっ、〜』をやたらつけてしまう地元言葉がなるべく出ないように、109の中で買った洋服着トイレで化粧なんてしたりして、田舎から出てきました的な自分を隠した。

 東京の女になりきる事が、田舎ギャルのステータスっうやつなのかもしれない。

 神木龍之介とメロンちゃんは、身を乗り出して、フムフムと相槌を打ちながら、ニヤニヤしながら私の話を聞いていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ