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こんな日は抱いて欲しい

第5章 真由子のセレナーデ♪



 「真由子とこうして笑いながら飯食うの……いいな!」 
  
 そう言いながら、瑛太は届いた肉をモリモリ食べる。
細身なのに、大食いで。
でも、美味しそうに食べる姿が好きだった。

 「おい、真由子も沢山食えよ!」

 「あっ、あ、うん」

 ドキっとした。
私は、こんな楽しい時を自分から手放してしまったんだ。

 「あっ!今日、翔に会ったらしいじゃん」

 『何だよ!間髪入れずに現実に引き戻すか、お主!
で、連絡網が回っていた訳ね』

 「うん」

 「サプライズで真由ちゃん現れたりして~なんて、LINEきたからよ。
まさかって思っていたら、そのまさかよ!」

 「べ、べ、別に、瑛太に会いに来たわけじゃないし!」

 「お前の家から3駅も離れたパチンコ屋にわざわざ?」

 「い、勢いってやつよ!」

 「勢いでも何でもいいよ。
会えて良かった」

 「瑛太…………」


 これは、これは!
惹かれ合う男女が一気にゴールデンタイムの恋愛ドラマ並の展開が始まる、恋の予感じゃね?

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