こんな日は抱いて欲しい
第5章 真由子のセレナーデ♪
瑛太を前にすると、ドラマのワンシーンのように蘇る過去。
エッチの時も、心もカラダも素っ裸の自分で居られて気持ち良かったよぉ〜
ーー
ー
「あのさ、真由子とは……あれっきりだったじゃん。
だから、心のどっかでスッキリ出来なくてさ、女々しくもなったんだぞ」
「ごめん。
あの時は言い過ぎたし、私もずっと後悔もしてたんだ」
「真由子が謝る事じゃねーよ。
言われて当然だし……。
確に真正面から言われると、痛い。
けど、痛い事してきたのは俺だもんな。
俺こそ、ちゃんと真由子に謝る事出来てなくてごめんな!」
「もう、気にしてないよ!」
『私達にはもう蟠りなんてないでしょ!
早く、元鞘宣言しちゃおうよ〜♡』
「有難うな。真由子。
これで心残りなく、サヨナラ出来るな」
「えっ!サヨナラって………どういう事?」
『サヨナラだと?
サヨナラ?
サヨナラってなに?
何なのよ、どういう事よ!!』
「来月、博多に転勤なんだ」
「はっ、は、博多?」
「うん。
うちの店、全国にあるからさ、博多の中洲に新規オープンするんだ。
そこの副店長に抜擢されてさ……。
俺、仕事で評価されるなんて初めてで嬉しくてな。
真由子にちゃんと謝れて良かったよ。
今日、ホント、いいタイミングで会えて良かった!」
『なによ!なんなのなよ…』