こんな日は抱いて欲しい
第2章 レディースコミックしちゃう?
確かに家ではダラダラしてるけど、ちゃんとする時はするのさ!
腹は減るけど手料理振る舞う彼氏が居なければ、自分の稼ぎで食事にだって出掛ける。
せっかく巻いた髪はさっきのシャワーで、色褪せた海藻のようにクネクネしているだけでボリュームなし。
また1から巻くのも面倒ぃ。
伸びかけのパーマを活かして、アップにしちゃえば出来る女っぽく見えるはず。
下着だってさ、男居ないからって、手を抜いたら、とことんオンボロ女になっていく。
仮によ。
万が一、交通事故に遭って救急で運ばれた時に服なんか切られちゃう。
だけど、くたびれた下着なんて身につけていたら、手抜きされない?
いや、そんな事はしないとしても、入院なんて事になったら、『○号室に救急で運ばれた原田真由子さん、レース擦り切れた下着だったよねー』なんて、心で呟かれながら点滴変えられるヤダしぃ。
だ・か・ら、どんな時もキチンと女!
太陽のような赤いレースの上下の下着を身につけ、原田真由子は、男が居なくても最低限の女は保つと誓いを立てた。