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こんな日は抱いて欲しい

第9章 カルーアミルクの女



 今日は可愛くミモザ。
カクテル飲んじゃってま〜すぅ。
メロンちゃんはジンライムを格好良く飲んでるしぃ。
スリットのはいったスカートなんか履いて脚組むと、この人喋らなければ、モデルしててもおかしくないわ〜なんて思う。

 神木龍之介はモヒートを注文。
こうやって見てると、レディコミ漫画家には見えないよな……。
しいて言えば、大手企業なんかに勤めていて、スーツなんか似合っちゃってさ、仕事をバリバリ熟すエリートっぽい。


 「真由子さん、リラックスして下さいね!
好きなものどんどん注文しちゃって構いませんから」


 「はぁ〜い♡」

 「何か、女子会みたいなノリでいいよね、真由ちゃん!」

 「うんうん。休日の昼下りからお酒って進むぅ〜♡
ヨッパになりそ〜」

 「なっちゃって〜真由ちゃん♡」

 「一応、わたしは男性ですが、この際女子だと思って下さい」

 
 そうよ。私はお酒は楽しく飲む主義。
自分のリラックスは勿論だけど、一緒に飲んでいる人にも楽しんで欲しいし、サービス精神旺盛になっちゃうんだよな……。

 お酒は地味な自分を隠す魔法のような気がした。
そしてーー正直な自分になれる魔法の飲み物なんだ。


 「じゃあ、次はシンデレラお代わり頂きます〜」

 「飲んじゃって〜真由ちゃん」

 「真由子さん、遠慮なんてしないで下さいね」

 「はぁ〜い♡」


 魔法がかかるぅ〜♡

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