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幸せの欠片

第13章 想いが繋がる瞬間



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後はもう、何も考えられなくなった

相葉さんの思うままに揺さぶられて、快楽だけに溺れて

壊れた玩具みたいにひたすら相葉さんの名前を呼んでいた気がする

名前を呼ぶ度に相葉さんにキスをされて、“愛してる“ って何度も囁かれた

奥の深いところで、相葉さんの達した熱が広がった時には

恐ろしいくらいの快感と、高揚感に覆われた






ただの性欲処理の為のセックスが、心が繋がるだけでこんなにも満たされるものだと知って


泣きたいくらいに嬉しい筈なのに

愛されてるとあれほど囁かれたのに


何故か心の奥底が、暗く冷たくなっていく



相葉さんの腕に抱かれているぬくもりとは裏腹に、
じわりじわりと上がってくるそれを追い払うように、相葉さんにさらにくっついて

それに答えるように抱き締めてくれるその腕に


気付かれないように小さくため息を吐いた




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