幸せの欠片
第17章 傍にいて
舌でざらりと舐められれば、指よりも強い快感に頭が支配され
キツく吸い上げられた瞬間には、相葉さんの髪を思わずギュッと握ってしまった
胸元で相葉さんがクスリと笑う
その吐息でさえも、今の自分には大きな刺激になって何も考えられなくなる
「あいばさ…っ、お願い…」
胸だけじゃなくて
触られなくても、胸の愛撫だけで存在を主張するそれに気付いて欲しくて
足をずらして相葉さんの腰にそこを押し当てた
「かず…今日は大胆だね」
言われて頬が熱くなる
自分でも変だと分かってるけれど、何故か今日は相葉さんが欲しくて堪らない
「言わな…で…っ」
「嬉しい、かず」
“もっと欲しがってよ“
胸元から顔を上げた相葉さんが、唇を塞いだ
最初から絡められる舌に翻弄される
息苦しさに舌を引っ込めようとすれば、容赦なく引きずり出された
「んぅ…っ、は…、あ…」
お互いの唾液が絡み合う
溢れるそれが俺の咥内でいやらしい音を立てた