
君がいる風景
第2章 出逢い
「あの、すみません。この店の方ですか?」
「えっ?あ、うん。そうだけど…」
「あ、えっと、俺今日アルバイトの面接を受けに
来たんです」
「ああそう、じゃあ表通りの店舗の入り口から
入ってくれたら…」
「そうですか、どうもありがとうございます!」
「いや、べつに……どうも。」
「俺櫻井翔って言います。
面接合格して、ここで働くことになれた時には
よろしくお願いしますね」
「お、俺?……お、おう。よろしくな」
おったまげるほどの整ったきれいな顔の男前。
思わず釘付けになってて受け答えするのが
なんともたどたどしくて、情け無い応対だった。
甘くて爽やかな残り香
同性でも見惚れるくらいのやわらかで美しい
微笑みだった。
「ありゃあ……面接は一発合格だな
いやマジで、やばいくらい整った顔立ちだったな」
同僚の松本潤もかなり男前な顔立ちをしてるが
あいつの売りはクールさを売りにする
近寄り難いタイプ
さっきの美形はまた違ったタイプでどちらかと
言うとホールで接客する相葉ちゃんに近い?
いや、彼も男前だけど、
もっとくだけた庶民派な顔立ちでタイプは違ってるかな。
