君がいる風景
第17章 ショッピング
デートの当日
大学の講義が終わる頃、駅で待ち合わせて賑わってる街まで出かけることにした。
帽子やら、パーカーやら、シャツやらいろんな
店を見てまわってももともと着る物には興味が無いし、これってもんが見つからない。
表通りから路地に入ってみると
新鋭アーティストのたまごたちのショップみたい
ちいさな店が連なっている界隈にやって来た。
オリジナルのアクセサリー
オリジナルイラスト
ネコや、イヌ、動物ものをチョイスして
売ってる店や
ラテンミュージックのかかってる店
あやしげな雑多な商品を集めた店
その一角に陶器を置いてる店があった。
名のある窯元で修行した作家がオリジナルの
焼き物を並べて置いてある
どっしりとしたシンプルなデザイン
手に持ってみると軽くて繊細な指ざわりが
すごく不思議に思えた
深い蒼色にくすんだ銀鼠色の灰色がかった茶碗
大きさも手に馴染むようなしっくりとくるもの。
「それ、気に入ったなら
智くんへのプレゼントにしても良い?」
「けど茶碗なら今使ってるヤツあるしなぁ」
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