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君がいる風景

第18章 ヒミツの告白


ふるえてる翔ちゃんを抱きしめてた。


「ごめんな、翔ちゃん初めてなのに…
俺、いきなり飛ばし過ぎた。
けど翔ちゃんすっげえキレイでかわいいよ。
最高の誕生日プレゼントありがとなっ」


「…ぁ…まだ…智くん…イッてない…」



耳元で小さな声の独り言みたいなささやき。
少し困った顔してる翔ちゃんがいるから
鼻を擦り付けて笑顔を見せてあげた。


「あのさ、実はさっき風呂場で抜いたからさ。
あのままだったら翔ちゃんのこと
襲っちまいそうでさ、マズイって思ってさ」

「俺に?……興奮、したの?」

「うん、ずっとしてたよ。
正直言うとさ、あの雷の夜から
翔ちゃんと2人になると俺はムラムラしてた。」

「あの、俺、ホントに変じゃない?
智くんのこと好きだから…馬鹿にされたり
かなりヘンじゃねぇとか、マジ気持ち悪いって
嫌われたらどうしようって…
でも、ちゃんと言わなきゃって…」


「すっげえキレイじゃん。
ぜんぜん、ちっとも変じゃねえし!
むしろそれって奇跡かもって思えるし」


「え?…きっ…奇跡?!」


「もしだよ、もし翔ちゃんが普通にしっかり
生えてたらきっと今ごろイケメンでモテ男で
ヤリチン野郎とかになってただろうし。
俺なんて絶対に好きになってないと思うからさ。」

「……智くん…」


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