君がいる風景
第6章 自覚
誰でも彼でも自分の思い通りになるとか
都合よくなるとか思ってんじゃねぇよっ!
その時メールの着信音
ぶうたれる松潤を無視して画面を確認するとちょうど翔ちゃんから、自転車借りるねってメール。
図書館行ってから買い物をするらしい。
煙草を買ってくるって言って店の外に出て
翔ちゃんに電話をかけると
うれしいそうな声で俺の名前を呼んでくれる。
「智くんっ、お仕事ご苦労様!
今休憩中なの?」
「そう、煙草買いに出てきたとこ。」
「今から自転車借りるね、図書館に行きたくって。あと買い物もしようかなぁって。」
今日はあの肉屋が定休日前で夕方には全商品3割
になる事、コロッケ類も2割で安売りになるから
おばちゃんパワーに負けずに買い出し
頑張ってみなって言うと
じゃあ智くんの分も買っておくからねって
かわいい声で言ってくれる。
図書館の先にある神社には珍しい神様が祀って
あることや、もっと先の海の近くまでいくと
コーヒーの美味い純喫茶があることを話したり
してるといつの間にか時間が過ぎてて、
後ろから怒鳴り声が聞こえたきた。
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