君がいる風景
第10章 距離感 翔視点
歓迎会の話は相葉くんが発起人
すごくありがたくて嬉しいなって思ってた。
でも、やっぱり気になるのは大野くんで参加する
のかしないのか聞いてみるけど
『どうだろねぇ、大ちゃんってその日の気分で
ドタキャンすることもあるし』
相葉くんからそんな情報を聞いてたから
ゴミ捨て場で大野くんの姿を見つけた時
一大決心した
幸運の女神さまの前髪をグイッと引っ掴んでやる
つもりで勇気をだして話しかけてみた。
『俺、大野さんにぜひ来てもらいたいですっ
なかなか大野さんと話す機会がないから
だから明日、絶対に来てくださいねッ!!』
絶対に来てくださいねって
誘ったその言葉以上に自分でも驚いたことは
指切りゲンマンって小指を差し出して大野くんに
約束までさせてしまったこと。
すこし困ったような戸惑う表情を見せてた
裏口の扉を閉めた時に顔から火が出そうなくらい
恥ずかしくって、でも深呼吸してから
小さくガッツポーズをつくって喜んでる自分がいてた。
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