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第16章 ただただ





S「すぅーーー・・・ふぅーー・・・・ 」





落ち着け俺。








いよいよ、寮に帰ってきてしまった。

潤にも、部屋に行くと連絡してしまった。

このドアを開けたら最高裁が始まってしまう。






S「落ち着け俺、落ち着け・・・」






コンコン





M「はーい、・・・おかえり、翔くん。」





だーーー!

なんか帰省する前より綺麗になってる気がする!

おかえりたまらん!!←




S「あ、ただいま・・・。これ、お土産・・・。 」


M「え、ありがとう。てか、入って?」


S「あ、うん。お邪魔します・・・ 」




部屋に入ると、ラグの上にお互い向き合って座る。

体育座りの潤は俯いててしっかり表情が見えない。




S「・・・。 」


M「・・・。 」





くそ。無言、気まずい。

かと言って、

自分からみすみす死刑宣告を引き出したくもない。






潤はさっきの俺のように大きく深呼吸をすると、

俯いたまま、話し始めた。




M「俺、」




S「待って潤!!!」




ドクドクとうるさい心臓が、

今にも口から飛び出そう。

死刑宣告を遮った俺に、潤が驚いて顔を上げた。





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