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第17章 ふかふか
#A
A「終わっ・・・たぁ〜♡!!!」
スゴイ!
本当ににのちゃんのいってた問題が出た!
やっぱりスパイか?それともエスパーか!
なのに俺ったらちゃんと確認しなかったから
うろ覚えで解答しちゃった・・・。
うだうだいってる間に、
もう少し真剣に覚えときゃよかったなあ・・・
O「相葉ちゃ〜ん、昼飯いくぞー。」
A「はいはーい! あれ?にのちゃんは?」
O「トイレ寄ってから食堂くるってさ。
先に行ってていいってよ。」
にのちゃんにごめんしなきゃなぁ。
俺のためを思って言ってくれたのに・・・
それでなくても、
最近はずっと俺のレベルに合わせて教えてくれて
自分の勉強後回しにしてたっぽいし。
なんか俺甘えっぱなしかも・・・。
K「相葉くん!」
A「あ!風ポン! 」
K「数学どうだった?
にのに勉強みてもらったんだろ?」
学食の手前で、風ポンとばったり。
なんでにのに勉強みてもらってたこと
知ってるんだろ?ま、いっか。
A「う〜ん。ギリ赤点は免れたかも!」
K「すげぇじゃん!さすがにの!
この相葉くんを赤点から救うなんて(笑)」
A「ぅおい!バカにすんな!!」
風ポンは小学校の時からの親友だ。
高校に入って俺が寮生活になるまでは、
学校の行き帰りの通学もずっと一緒だった。
俺の苦手なことも嫌いなものも
充分すぎるくらい理解してくれてる。
K「ま、よかったじゃん!
ただお前さ、次の中間は範囲広いんだし、
にのにおんぶに抱っこじゃだめだぞ?」
A「なんでそんなこと風ポンがいうのさ。 」
K「え?だってにのって入試の成績1位だろ?」
A「えええええ!?そうなの?」
知らなかった!
この高校で成績1位ってヤバくない?
K「うん。だからさ、
寮生だからってにのに甘えすぎんなよ?」
にのの成績が下がったらお前のせいだなって
風ポンが笑ってるけど
全然冗談に聞こえないよ〜・・・。
