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第26章 ちくたく
#N
N「んぅっ!ん、・・・! 」
相葉ママとの会話もそこそこに、
掴まれたままの腕を引かれ
二階のまーくんの部屋に連れ込まれるや否や
噛みつくような濃厚なキスに捕まった俺。
N「ん、やめっ・・・!や、、めろっ!!!」
持ってる力全部でまーくんを押し返すと、
うるうると泣きそうな顔で俺を見るまーくん。
N「・・・なんだよ。 」
A「かずくんが戻ってきてくれたぁぁあー! 」
そういうとワンワン泣きながら
また俺のことをくしゃくしゃに抱き寄せる。
N「 別に・・・戻ってきてねーし・・・
たまたま、・・・ほんとたまたま
まーくんちに近づいてきちゃっただけだし」
だってほら、俺まーくんのうち知らなかったし。
A「ごめん、かずくん、ほんとにごめんね。」
N「・・・謝るなら・・・
最初から浮気なんかするなバカ。」
A「・ッヒック、・・浮気じゃないもん。」
抱きしめていた腕を解いて、
涙を拭いながら真っ直ぐ俺の目を見るまーくん。
A「涼には、ちゃんと諦めてもらったから。 」
N「・・・そ。」
A「え?!リアクション薄くない?! 」
N「だって、貰ったプレゼント首からかけて
2人楽しそうに歩いてたじゃん…。」
仮にそうだったとして、
今更そんな話、はいそうですかって手放しで喜べるか。
俺は自他共に認める捻くれ者なんだぞ。
2人のあの姿を思い出して、
ツン、と鼻の奥が痛い。
A「あれは、返したし!いや、何から何まで
もう言い訳にしかならないんだけど…!
俺にはかずくんしかいらないの!
かずくんが好き!かずくんオンリー!」
