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第10章 さらさら
M「センパイ、あんまりにので遊ばないで下さいって。」
潤くんが助け船をだしてくれるけど、
そんなこと言って、"はいそうですか"と
きくような人じゃない。
三「もぉ~オレ本気だってば!
あ、にのケチャップついてるよ?」
N「え?どこ?」
三「こーこ♡」
そういって俺の口の端についたケチャップを
おしぼりで拭いてくれた。
N「ありがとう。」
よしよし♡と頭を撫でるけんちゃん。
なんだこれ。笑
S「センパイ、やってること彼女じゃないですか(笑)」
三「ばかやろう!それを言うなら絶対にのが彼女だろ!」
俺はどじっ子彼女を甲斐甲斐しくお世話する
優しい彼氏だ、とどや顔するけんちゃん。
そのけんちゃんのどや顔に思わず
みんなで声を出して笑っていると、
相葉くんだけがどこか冷めた目で
俺をまっすぐに見つめていた。
A「・・・ごちそうさま。」
みんなが食べているにも関わらず
食器を片付け始めた相葉くん。
普段なら絶対、みんなが食べ終わるまで
待っててくれるのに。
A「俺、先に部屋戻るね。」
翔くんだけにそう伝えると、
相葉くんはトレイをもってたちあがり、
スタスタと食堂を出ていこうとする。
N「あ、相葉くん、待って!」
なんだかおかしいと思い、
オレも急いで片付けて後を追おうとした。
でも食堂から出ていく相葉くんは
俺の呼び掛けに振り向きもせずに
どんどん歩いていってしまう。
けんちゃんも潤くんたちも
そんな相葉くんをみるのは初めてだったみたいで
去っていく相葉くんを不安げに見つめていた。
