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第2章 ぽかぽか



ヒットしたネットニュースを開くと

海外の絵画のコンクールで

最年少入賞した天才少年だと紹介されていた。


一緒に載っていた写真に写る、

賞状を手にした少年には確かに見覚えがあった。




A「そう!確かにこの大野くん!
ぅえーーーー!そんなすごい人なのーー??」


N「んー、そういえば卒業式のときも
表彰みたいなので名前呼ばれてた気がする・・。」


A「すげーすげー!
俺、今度あったらサインもらおーーーっと!!」


NM「・・・。(うるせー・・・・)」






腹ごしらえも終え、

荷ほどきを再会しようかと3人で食堂を後にした。



階段を上ろうと共有玄関の前を通ると、

これから荷物を運びいれようとしている

男子生徒がまたひとり現れた。



すでに玄関にはかなりの段ボールが

積まれているにも関わらず

ボストンバックを肩にかけ、

空いた手でキャリーバックを転がしている。



ANM(荷物多いだろうよ・・・・。)



ボストンバックを床に下ろし、

ふぅ、と靴を脱いだ彼が顔をあげた瞬間、

ばっちりと目があった。



N「あ・・・・」

?「・・・あっ!」




やばい!と思た瞬間にはからだが先に動いていた。



M「えっ?おいっ!にの!!」



松本くんの呼び掛けにも答えず、

階段をかけ上がる。

バンっ







自室に戻った瞬間、

バクバクと心臓がうるさく鳴り出した。

足の力が抜け、

ズルズルと壁づたいにしゃがみこんだ。





N「最悪だ・・・・」







まさか翔くんとこんなところで再会するなんて


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