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第12章 きりきり
#A
A「んーーーー・・・・。 」
"1日早いけど、明日実家にかえることにした"
お昼寝から目が覚めて携帯を確認すると
にのちゃんからメッセージが入っていた。
実家でなんか用事できたのかな?
てかタオルケット・・・
一回部屋に来てくれたんだよね?
A「起こしてくれればよかったのに・・・。 」
とりあえず返信しとこ。
"了解。ゆっくりしてきてね!タオルケットありがとう。"
今ごろ、帰る準備でもしてるのかな?
いつもはとっくに部屋に来てる時間なのに。
今日はこっちにはこないのかな?
いたらいたでドキドキして困るのに
明日からいないとなると急に寂しい気持ちになる。
翔ちゃんもお盆で帰っちゃったし、
今日からはひとりで就寝かあ。
A「・・・。」
今気づいたけど、付き合ってからというもの
何するにもにのちゃんからだったかも。
お部屋だって、ご飯だって
俺から誘いにいくことってあんまなかったかも・・・
A「なんか、ムショーににのちゃんに会いたい。 」
バッとたちあがると、廊下に飛び出した。
