痴漢電車
第10章 彼女の為
数週間後、尚輝の処分が無事に解かれた
学校には登校してるようだが
会う気になれず…
恭子「千佳、町田君と話した?」
千佳「話してない、別に話す事もないし
それに会いたくないし」
恭子「千佳…」
千佳「…」
これで縁が切れるなら嬉しい限り
そう思い始めていた
だけど…
恭子「千佳っ、大変よ大変!!」
千佳「どうしたの」
恭子「町田君がどうして男を殴ったのか
その理由がわかったのよ!!」
千佳「本当に?」
恭子「知り合いに被害者と交流のある人
がいてそれとなく聞いてみたの、そした
ら…」
千佳「…!!」
何故、男を殴ったのか
どうして理由を話さないのか
イライラして?男に殴られそうになった
から?
どれも違う
その理由はまさかの…
千佳「私、私が原因だったの…」
恭子「千佳…」
千佳「…」
自分が原因だった