痴漢電車
第15章 それぞれの道
千佳「…」
尚輝「千佳、お待たせ…」
千佳「町田君…」
尚輝「…」
尚輝と顔を合わすのは文化祭以来だった
なんとなく顔を合わせづらくて
お互い避けていた
だけどそんなのいつまでも続けられず
思い切って尚輝を呼び出し
話す事にした
千佳「町田君、あのね…」
尚輝「ぅんっ…」
千佳「この前の事なんだけど…」
尚輝「…」
千佳「…」
しばらく沈黙が続いたが思い切って…
千佳「ごめんなさい!!」
尚輝「ごめん!!」
思い切って謝った
だけど尚輝も頭を下げ謝罪した
尚輝は別に何も悪い事はしていないのに
何故…
千佳「なんで…なんで町田君が謝るの…
あれは私が悪いのに…」
尚輝「千佳のせいじゃない…」
千佳「…」
尚輝「俺も、俺自身を止められなかった
し、おあいこだよ…」
千佳「町田君…」
尚輝「…」