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尚輝「それで現状はどうなの、電車には
乗れるようになった？」

千佳「満員でなければ電車に乗れるけど
満員だとまだ…少し無理かな…」

尚輝「そっか」

千佳「…」


そこで話しを終わらせれば良かったのに
千佳はつい口を滑らせてしまい
話しを続けてしまった
痴漢の経緯を…


千佳「…実はね…先生だって思ったの…
痴漢してるの、先生だって…」

尚輝「千佳」

千佳「でも先生じゃなかった、変質者で
先生とは似ても似つかない…」

尚輝「…同じだよ…」

千佳「！？」

尚輝「月島先生とその変質者は…」

千佳「違う！！先生は…」

尚輝「違わない」

千佳「な…」

尚輝「千佳、変質者に痴漢されてどんな
気持ちだった」

千佳「どんなって、それは…」

尚輝「…」


何故、そんなわかりきった事を聞くのか
痴漢されて怖くて気持ち悪かった
それは尚輝も知ってる
なのに何故…


千佳「それは…」

尚輝「…」


そこには尚輝のある思惑があった…