
痴漢電車
第16章 痴漢の末路
尚輝「誰にも言えなかった、言えなくて
姉貴は精神的に追いやられて…」
千佳「…」
尚輝「痴漢を苦に自殺した」
千佳「…っ」
痴漢の経験者だからわかるが痴漢の恐怖
恐ろしさはされてる時だけじゃない
普通の時でも思い出して
不安になる
痴漢は体だけでなく心にも深い傷を残す
何年、何十年経っても消えない
深い傷を…
尚輝「俺は姉貴を自殺に追い込んだ奴を
必死になって探した」
千佳「それで、見つかったの?」
尚輝「見つかったよ、簡単に見つかった
そいつは反省する事なく痴漢を続けてた
何人もの女性を襲って…」
千佳「酷い…」
尚輝「千佳も被害者の一人だよ」
千佳「えっ?」
尚輝「月島亘、あいつに痴漢されて人生
を狂わされた一人だ」
千佳「まさか、痴漢してた人って…」
尚輝「月島先生だよ」
千佳「!?」
尚輝「姉貴は月島先生に殺されたんだ」
千佳「そんな…」
尚輝「…」
