痴漢電車
第17章 番外編 町田百合
男子「尚輝、まだ帰らなくていいのかよ
親、心配するんじゃ」
尚輝「なんか…居心地悪くてさ…」
男子「…」
尚輝「…はぁっ」
友達の家に泊まったり夜遅くに帰ったり
そんな日が何日か続いた時
それは突然…
母「おはよう、ご飯出来てるわよ」
尚輝「母さん…」
母「早く顔洗ってきなさい、急がないと
遅刻するわよ」
尚輝「あ、ぅんっ…」
突然、母が元通り元気になった
尚輝「…」
母「早く食べなさい」
尚輝「…母さん、あのさ…」
母「何、人の顔じっと見て、どうかした
の?」
尚輝「いや、急に元気になったなって…
なんかあったの?」
母「百合に言われたからね…」
尚輝「姉貴に」
一瞬、ドキッとした
母は色々あり思い詰めすぎて
百合の幻影を見たのではないかと思った
だけど…
尚輝「夢?」
母「そう、昨日の夜、夢を見たんだけど
夢の中に百合が出てきたの」
尚輝「それで?」
母「お母さん、百合に怒られちゃった」
尚輝「えっ、怒られたの?」
母「うんっ」