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尚輝「姉貴、本借りるよ」


本を借りようと百合の部屋に入った尚輝
部屋には百合が普段使っていた
服や鞄が目に入った
だけど…


尚輝「…」


部屋の住人、百合だけがいない…


尚輝「えっと…」


気にしないようにしながら本を探す尚輝
目当ての本を見つけ取り出した時
隣の本が落ちてきた
まるで…


尚輝「？」


まるで尚輝に何かを訴えるように…


尚輝「日記か…」


日記を読めば自殺した原因がわかるかも
何を考え何に苦しんでいたのか
でもいいのか…


尚輝「…っ」


自殺の原因がわかっても誰も特はしない
少しずつ立ち直り始めていた両親
自殺の原因を知ったら
また…


尚輝「…」


家族がまたバラバラになるかもしれない
今度またバラバラになったら
元に戻れないかも…


尚輝「…姉貴、ごめん…」


だけど日記を元の場所に戻す事は出来ず
いけないと思いながらも尚輝は
日記を自分の部屋へ
持ち帰った


尚輝「…」