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幸せの欠片 *超* 番外編

第4章 奇妙な同居生活


「俺が今考えてる事、分かるよね?」

柔らかい髪を撫でながら、軽く耳に触れた


その一瞬で赤くなるそれに愛しさが募る


「…うん」

かずが小さく頷いて、恥ずかしいのか顔を胸に隠した


「顔、上げて」

髪に触れていた手を腰に回す

おずおずと顔を上げたかずの目元が赤い

照れているのだと、一目で分かる



「好き」

そう言った途端、かずの顔がへにゃんと蕩けた

「俺も、好き。相葉さん大好き」

さっきの照れは何だと思うくらい、はっきり答えたかずの腕が首に回る

そして俺が仕掛けるより先に、かずの方から唇を重ねてきた



****



「はぁー、幸せ」

かずが幸せそうに上目遣いで俺を見た

そんなの、俺だって幸せに決まっている


再びかずが自分の腕の中で眠るなんて、誰が想像できる?


あの日に、全て失ったと思ってたのに

世界が色褪せて見えて、何もかもを諦めていたのに


ただ…

かずはいつまで、俺の傍にいてくれるのだろう


それだけが、俺の気掛かりだった

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