幸せの欠片 *超* 番外編
第6章 奇跡って信じる?
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かずは信じないかも知れないけどね
ああやって見ず知らずの人に声を掛けたのは、かずが初めてなんだよ
なんでかな
黙って空を見上げてたかずから目が離せなくて
気が付いたら声を掛けてた
かずさ、 “慣れてる“ みたいな事言ってたけど
本当は凄くドキドキしてて、声が上擦らないように必死だったんだから
ああ、最初はかずも警戒心凄かったよね
だけど段々とリラックスしてきてくれて、嬉しかったな
連絡先も何も聞かないで別れて、後からどれだけ後悔したと思う?
もう1度会えないかと思って、会社帰りにいつも改札からあのアーケードを見に行ってたんだよ
まあ、会えなかったけどね
だからカフェで君を見かけた時、どれだけ嬉しかったか
…本当はね、かずが俺に気付く前に先に見つけてたんだ
だけどその時は
かずは女性と一緒にいたから、通りすぎて時間を潰してたんだ
ストーカーみたい?
…そんな事思うなよ?
俺、冷静装うの必死だったんだからな