
既成事実作ってやるよ
第2章 運命へのカウントダウン9
「だったら尚更、婚約者の所に返せない」
『どうしてですか?
あたし平気です。
少しだけ冷静にもなれたので』
「何があったのかは知らないけど、
つぐみがこんなことになったことも知らずに
助けにも来ない婚約者だろ?
本当に愛し合ってるのか?」
愛し合ってる。
あたしはそう思ってた・・・
「もういい。
そんな顔じゃ会社にも出れないだろ?
婚約者とも上手くいってないようだし、
顔が治るまではしばらくここに居ろ!」
意外すぎる優しい言葉に戸惑ってしまう。
