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胡桃のエッチな恋愛事情

第49章 椎名佳祐の帰国①

「佐伯さん、出勤早々申し訳ないが」

「はい………専務」


斗真専務が抱えているキャリングバッグと

内ポケットから取り出した

メモ用紙を私に手渡した。


「湘南大学病院805号室?」

「その病室にこのノートパソコンを
届けてくれ」

「かしこまりました。それで……どなたに?」


斗真専務が私に背を向け手を後ろに組み

専務室の大きな窓ガラスに向かい

一歩二歩とゆっくり歩き出した。

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