テキストサイズ

胡桃のエッチな恋愛事情

第50章 椎名佳祐の帰国②

「では、私はこれで」


私は斗真専務の秘書として

凛とした態度をとり続けた。


「ありがとな。斗真専務によろしく」


よそよそしい態度の私に気付いた佳祐。


「かしこまりました」


一礼をして部屋を後にした。


これで良かったんだ。


これで。


一歩踏み出すごとに涙が溢れてくる。


私は……

何を期待していたのだろう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ