テキストサイズ

胡桃のエッチな恋愛事情

第54章 椎名佳祐の帰国⑤

「会いたかったの……斗真に……」


涙が溢れてきた。


斗真専務は黙っていた。


当たり前だ。


彼女である私を

好きだった男の元へ送り込み

自分の元へ泣きながら帰ってきた。


都合よく思われて当然だ。


「悪かったね……椎名くんのこと……」


斗真専務から私に佳祐の話を振った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ