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胡桃のエッチな恋愛事情

第37章 最愛だった人との情事

背中越しに佳祐の優しい声が聞こえる。


「……ぅん」

「忘れないよ……」

「……ぅん」

「元気でな……」

「……ぅん」


着替えを終え

佳祐の方には振り返らず

そのまま部屋を出た。


『美貴とお幸せに』


それだけはどうしても言いたくなかった。


涙が止まらない。


あれだけ泣いたのに

この涙に終わりは無いのか。

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